「屏風から追い出してくれたなら、トラを縛ってみせる」 一休さんではありませんが、

「勉強方法がわからないから教えて」と言われますと、

「まず、毎日2時間か3時間勉強。それを3週間続けて下さい。」

　　

　ケチでおしえないわけではありません。そんな気持ちは、ほんの99.8%だけ。

勉強する習慣が身についていないのに、いくら効果的な勉強方法をアドバイスしたところで、

その方法が実行されることはありませんから。欠席や遅刻の多い子に、アドバイスを

することもありません。

 

　「アドバイスした勉強方法に感動して、毎日勉強するようになった」という、

こちらが感動したくなるような実例は聞いたことがありません。

そんな勉強方法があったら、私が教えてもらいたいくらいです。

 

　学文塾は、自立型の個別指導ですので、一人ひとり、取り組む学習内容も進度も異なります。

学習姿勢がよく、いつもがんばっていて、さらに上をめざす向上心が伝わってくれば、

その子にふさわしい勉強方法をアドバイスしたり、「学文塾メソッド」を試してみたりします。

アドバイスを受け入れる姿勢が見られた子にだけ、ですので全員にではありません。

 

　例えば、今流行りの「アクティブ・ラーニング」

自立型の学習姿勢が身についていない子には適しません。討論型の学習をするにしても、

基礎知識や情報の収集や整理の仕方が身についていなければ、その学習は成り立ちません。

 

　学文塾メソッドのひとつに「PSCA」というのがあります。ここでは詳しくは書きませんが、

それを実行しているのは、いまのところ2人だけ、です。

 

　平等によりも公平に。頑張る子、苦しんでいる子には、手を差し伸べる。

そこは学校教育とは違いますから。学習する機会は均等に与える。

それを利用するかどうかは本人しだい。冷たいようですが。

そういう機会を、これからもっともっと増やしていこうと思っています。

 

　まとめますと、「勉強方法が分からないから教えてほしい」

でしたら、まずは、毎日の学習習慣を身につけ、勉強に対する意欲や向上心を見せて下さい。