こんな教え方なら、教えない方がマシ！

教えることで、かえってその子をダメにする教え方がいくつもあります。

そんな教え方をされてきた子が入塾してきますと、

「あぁ～、なんてことを。これは修正に苦労するな、、、」と暗澹たる気分になります。

基礎力が貧弱でまったくできない子のほうが教えるのは簡単ですし、

素直であれば、すぐにできるようになります。

問題、例えば計算などを機械的に素早く解くトレーニングを受けてきた子、

結果的にそういう習慣を身につけてしまった子は、

思考力やじっくり考える習慣が身についていませんから、

小学低学年のうちならまだしも、高学年から中学生以上になると、

論理的思考力を必要とする問題に手も足も出なくなります。

ホイホイ簡単に答えだけを教えられたり、

教え込まれてきたために、依存心だけが強くなった子を

自分の頭でじっくり考える自立型の子に変身させるのも。。。

その期間が長ければ長いほど、

その悪い癖が身に沁みついていますので、

ちょっとやそっとでは修正がききません。

勉強方法を間違えると、

ヘタな学習習慣が身についてしまうと、

かえって逆効果になる。こういう現実をいつも目の当たりにしています。

勉強を教えることって、恐ろしいものだと思います。

質問されたことに答えることは誰にでもできます。

その答え方が問題です。

教えることって、ものすごく奥の深いもので長年塾をやっていても、

失敗 ⇒ ひとり反省会　の連続です。

塾の講師は、10年やって一人前、と言われますが、

何年やろうと完成形にはいたりません。

これは、どんな世界でも同じでしょうが。

学生のバイト感覚で講師をやるとか、

お小遣い稼ぎのため、なんてもってのほか。

1円でもお金をいただくなら、

プロとしての自覚と、弛まぬ向上心と努力が必要。

これも、どんな世界でも同じでしょうが。

下手な教え方をするくらいなら、教えないほうがマシ！

・・・です。