いつも正しい答えを求められている子は、

「間違えることは、いけないこと」と思い込み、

間違えることを恐れるようになります。

失敗すれば誰だって落ち込みますし、

それなりに反省もします。

そんな時に、上から目線で、

失敗したことをくどくど説教したり、

追及したりするのもどうかと思います。

かえって逆効果だったりします。

そういう環境で育った子は、

わからなくても、わかったふりをします。

説明している途中で遮って、自分の間違いを訂正しようとします。

間違えることを極度に恐れるようになり、

なかなか行動に移せなくなります。

ですから、うまくいかなかった経験から学ぶこともできません。

正しければ、おおいにホメる。

間違えていても、大目に見る。

見て見ぬふりを装いながら、

それとなく相手に気づかせるように仕向ける。

こちらに心の余裕がなければ、難しいことでしょうが。

それにしても、今の世の中、

ちょっと悪さをしただけで、

寄ってたかって徹底的につるし上げ、

無理やり白黒はっきりさせようとする風潮、

これって、暴力と変わらないのでは？

体の傷は治りが早いでしょうが、

心の傷はなかなか治りにくいもの。