先日、電車の中で、

おそらく学校説明会帰りたっだのでしょうか

小学生と父の親子が、隣の席で話していました。

ほとんど聞き取れなかったので、断片的な会話ですが、

一方的に、子どもに切々と語りかける父親、

「今勉強しておかなければ･･･大人になって････」

「自分の人生だから･･･将来のことを考えて･･･」

「お父さんが子どものころは･･･」

･･･　･･･　･･･

３駅通り過ぎる間、延々と続いていました。

降りる時、その子の顔をちらっと見たのですが、

泣きそうな、ふてくされたような、

なんかよくわからない表情をしていました。

何のかかわりもないご家庭の教育や子育て方針に

とやかく言うべきではないでしょうが、

そんな説教じみた語りかけで、

その子はどれだけ納得したのでしょうね。

塾では、子どもたちに決してやらない指導方法です。

まったく効果がありませんから。

子どもたちは聞く耳持ちませんし、

逆に反発されたりしますから。

私なんか、根が素直でないもんで、今まで

人の忠告なんか、めったに聞いたことがありませんし、

上から目線で言ってくるような相手の話なんか、

聞き入れたことはありません。

馬の耳になんとやらです。

それにしても、あの小学生、

きっともうすぐ受験を控えているのに、

毎日のように、説教を繰り返し聞かされているのかもしれません。

先日と言っても３週間くらい前のことなんですが、

印象が強く、妙に気になっています。

私の親は、成績表の如何に関わらず、

まったく勉強のことを言いませんでした。

けっこうほめ上手でしたし。

そのほめ言葉が見え見えであっても、

ついつい、乗せられてしまっていました。

今から思えば、ありがたいことでした。

もし、この子のように成績のことをあれこれ言われていたら、

親の価値観を押しとけられていたら、

間違いなく勉強嫌いになっていたと思います。

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