「秋の夜長」と言っても、1日24時間は変わりませんし、

毎日の忙しい生活は変わりませんから、

読書の時間を増やしたくても、そう簡単にいかないものです。

夜が長くなると「読書モード」に切り替わる、といった動物的な習性も身についていません。

いつもの夜が過ぎていきます。

読みたい本は山積みですし、本棚を眺めながら

「人生残された時間を考えると二度と読む機会はないかも」と思うと気持ちが焦ります。

かといって、「いつか読むかもしれない」と思って売り払う気にもなりません。

同じ本を二度買いし、最後まで読みきっても前に読んだことを忘れていたり｡｡｡

そんなこんなで本がどんどんたまるばかり。

寝る前に１時間くらいは活字を読まなければ眠れない、という習性は身についています。

本に栞を挟んで閉じません。手に取ってすぐにパッと開け続きをよめるように、です。

この本を開くという動作は、簡単なようでけっこう決意がいるものです。

布団のまわりに読みかけで伏せた本が、いつも４､５冊散乱しています。

その日の気分によって読む本を選びます。

年のせいで目の疲れがひどく、30分以上連続で読むと目がかすんでどうしようもなくなります。

寝る前なら問題なし。それに、昼間時間のある時でも、30分しか持続しないなら、

回復する間をおいて違う本を読んでみるようにしたら、

若い時よりも読書量もジャンルも大幅に増えました。

人生、衰えを嘆いてばかりいないでうまく生かさなきゃ。