毎年あとから気がついています。29年目に入ります。

ある米作り農家の人へのインタビュー。

「30年も米作りをしてこられたのですか？もうプロですね」

「いや、まだ30回しか米を作っていないから」

米は１年に１回しか収穫できないですから、確かに「30回しか」ですね。

謙虚に、ではなく豊作や不作を経験されてきた実感で答えられたのだと思います。

毎年受験は１回ですから、私も28回しか受験指導を経験していません。

第一志望に合格させてあげられなくて、申し訳なく辛い思いもしてきました。

受験制度もコロコロ変わりますし、受験生も毎年変わります。

同じ受験指導パターンが通用することもありません。

その子の性格や学力に合わせた受験指導が必要です。

それを把握するだけでもけっこう時間がかかります。

ですから、受験指導のプロだなんてこれっぽちも思っていません。

他人からそんなことを言われると、「わかったようなことを言うな」と、ちょっとイラっとします。