テストの点数が同じ30点でも・・・
2022/06/26
点数だけではわからない変化を読み取ることができれば・・・
中間テストが終わり、答案が返ってくるころでしょうね。
「思いのほかいい点数だった」と喜んでいる人、
「思ったより悪い点数だった」と落ち込んでいる人、
「いつもと変わらない点数だった」と満足している人
(たとえ、危機感を持ってもいいような点数であっても・・・)。
悲喜こもごも、様々でしょうね。
その本人はともかくとして、
答案を見せてもらったほうの反応が問題なのですが、
「よくがんばったね」
とほめあげる人はまれなのでは?
「もっと点数がとれるはず。もっともっとがんばれ」
「こんな点数では高校へいけない」
と叱咤激励する人が、大多数なのでは?
90点取っているのに、
「どうして、こんなミスをするの?」
と、いつも完璧を求める人も・・・。
前のテストでは30点、今回は40点、その10点アップを、
冷静に?ほめてあげることはできますか?
ふだんから成績のぱっとしない子なら
平均点が何点であろうと、
「悪くても半分の50点は取りなさい」
といつも言われているのでは?
たとえば、同じ30点の答案だとしますと、
A君:回答欄に空白が多く、記号問題の簡単な問題しか解いていない。
Bさん:解答欄をほぼすべて埋めているのに、間違いが多い。
A君とBさん、どちらがこれから伸びると思われますか?
Bさんの場合、以前なら、空欄が半分以上だったとしたら、
前回と同じ30点であろうと、これは大進歩です。
テストに対して、なんとか答えを出そうとする意欲の表れ。
この意欲に目覚めたということは、おおいにほめてあげる点です。
点数の数字だけでは,測れないものがあります。
点数に表れない学習意欲や学習姿勢、
それに進歩の度合いなどをくみ取って
それを大いに評価してあげること、
これが大切なことだと思います。
点数だけを見て、評価するのは簡単で手っ取り早いです。
授業中のテキストの問題の答え合わせでもそうですが、
その答案の正解、不正解だけを見ないように心がけています。
手抜きで適当に書いたものなのか?
一生懸命考えて書いたものなのか?
といっても、次々とノートが提出されたり、
時間に追われたりしていると、気持ちに余裕が持てませんから、
ついつい、〇×をつけるだけになってしまうものなのですが。
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