☆ 苦手な作文や小論文を克服したい中学生のみなさん
2021/05/12
さらに、作文や小論文が得意になるには?
「作文の書き方がわからない」中学生や小学生のみなさんへ(その2)
■作文を書くときのよくある間違い
前回の、「作文は書くのが難しい?」
の繰り返しになる部分もありますが。
✅「作文はこう書かなければならない」という呪縛にとらわれてしまっている。
作文には型やパターンがあり、それに従って書かなければならない。
と思いこまされている。 作文は、小論文と違い、わりと自由に書けます。
小学生のみなさんも、結構ユニークなものを書いています。
塾でも、その内容のおもしろさに驚かされます。
今の子どもたちは、作文が苦手、そんなことはありません。
ところが、ありふれたテーマになると、とたんに書けなくなる。
それは、学校作文では、校書かなければならない、
型のようなものを教えてしまっているから?
素直な子どもたちが、その型の通りに書かなければならない、
と思いこまされている。だから、ますます作文が嫌いになる。
たとえば、遠足の作文。「~へ行った」最後に「楽しかった」といった
あり来たりの感想でまとめる。本当に楽しくなかったとしても。
大人受けのする、心にもない作文を書いていることにもなります。
✅「年齢相応の文章を書かなければならない」
難しい言葉や漢字を使う。難しい表現を背伸びして使う。
そうして、何がいいたいのか、意味不明な作文になってしまう。
何回も読み直さなければ、何がいいたいのかわからない。
何回読み直してみてももわからない。難しい、表現を使っているが、
きどった表現。わりと文章の達者な人に多いように思います。
文章の上手な人は、高度な表現を使いたくなるもの。
文章がうまいから陥りやすい欠点と言えるかもしれません。
易しい文章のほうが内容がすうっと頭に入ってきます。
作文は、うまく書かなければならない。
いつも、間違いを恐れている、失敗を許されない、
成績のいい子に多い特徴です。
そういった子は、作文を書くこと自体をやりたがりません。
いつも完璧を求められていますから。
✅「恥ずかしくて、他人に読まれたくない」
他人に見てもらうことも大切です。他の科目と違い、
自分の書いた作文が、はたしていいのか悪いのか、
自分で評価できないのが作文や小論文ですね。
独りよがりになったりしますし、
自己評価と他人の評価の差が大きいこともあります。
場合によっては、読んでもらう人にごとに
アドバイスがばらついていたり、正反対のことを言われたり、
評価されたりすることも。そんな経験をしていませんか?
作文や小論文って、どうやって評価されて、
合否が決まっているの?そんな疑問も持つかもしれませんね。
■作文や小論文が得意になるには?
作文や小論文に対する苦手意識を克服するには、
どうすればいいのでしょう。どうすれば、自分で納得でき、
高く評価される?作文や小論文が書けるようになるのでしょうか?
✅「だれもがほめてくれるような作文を書かなければ」
こんなことを書いたら笑われる。良く思われない。
きっと評価が低くなる。幼い文章だと思われる。
読み手の評価を意識しすぎると、
がちがちになって、文章も硬くなります。
すべての読み手から高い評価を得る。それは理想です。あり得ません。
ラブレターとお同じ(いまどき書かないでしょうが)。
メールと同じ。特定の人を想定して書きますよね。
一部の人だけにターゲットを絞り込むと多くの人に評価されない。
反対です。誰にでも受ける文章を書こうとすると訴える力が弱まります。
ライオンでも猛禽類でも、群れの中の1頭に絞り込んで狙いを定めます。
一斉にばらばらに逃げられると絞り込めず狩りは失敗します
(そこらの事情をライオンに聞いたわけではありませんが・・・)
一網打尽を狙っても無理です。
✅たくさんの話題を盛り込まない。
上の内容に関連しますが。あれもこれもと、
短い作文の中に盛り込んでしまうと、焦点が定まりません。
一点集中です。書きたいことが次々と思い浮かんだとしても、
広く浅くではなく、1つの内容を深く掘り下げて書くことです。
そのためには、広い視野や多角的にものごとを考える力が必要になりますが。
✅いきなり書き始めない。
設計図もなしに家は建てられません。いきなり書き始めると、
途中で何をいいたいのかわからなくなります。
簡単に構成メモを書いて流れを作る。
周りの人が書き始めると焦るでしょうが、そこは我慢して。
普段の作文や小論文の練習のときに、
自分の文章を書くスピードを把握しておけば、
構成、記述、校正の時間配分ができます。
✅作文は、自分の体験をもとに書く。
ただ、体験談ばかりではなく、自分の心情や思いに力点をおいて書く。
自分の言動には、その理由をかならず書く。相手を納得させるには
「・・・だから」が不可欠です。それはコミュニケーションの基本の基本ですね。
作文でもそうです。
✅「これはいい」と思う作文の模範例を書き写してみる。
作文には書くパターンがない。型にとらわれないこと、
と前に書きましたが、
自分なりの型やパターンを見つけて身につけておくと、
それにあてはめていけば完成するのですから楽ですよね。
気に入った見本を時間をおいて何回か書き写してみる。
構成や書いた人の意図を考えながら。
自分独自にアレンジしたテンプレートをいくつか持っていれば、
短時間にすらすら書くことができます。
見本がなくても、作文を数多く書いていれば、
自分の作文スタイルが出来上がってくるものですが、
それが独りよがりのものになることもありますので、
いい作文見本を読んでみることも必要でしょうね。
✅決まりきった、誰でも書くようなワンパターンの作文では・・・
印象にのこりません。きらりと光る原石のような個性的な部分が
盛り込まれていれば、たとえ、その表現がぎこちなくても、評価されます。
着地がきれいにきまりすぎるよりも、ぎこちなくても個性が
でているほうが印象に残ります。
文字の上手下手、文章のテクニックの上手下手に関わらず、
丁寧な文字、気持ちの伝わる文章が高い評価を得ます。
✅人に読んでもらう。評価してもらう。
作文や小論文の性質上、他人に読んでもらい、
評価してもらうことが必要不可欠です。
ただ、その人選を間違わないこと。
だめ出ししたされない相手を選んでしまうと最悪です。
ますますやる気をなくしてしまうこと請け合い?です。
たとえ、厳しい評価をされたとしても、
それを受け入れる自身の素直さも必要です。
これは、学びぶ姿勢の、基本の基本でしょうが。
✅添削コメントに従って作文を書き直してみる。
真っ赤に添削されて戻ってきた作文や小論文を、
そのままにしていませんか?
コメントを読んで「なるほど」それでおしまいにしていませんか?
そのコメントに従って、書き直していますか?
次々と新しいテーマで書いていませんか?
勉強で言うなら、間違えた問題を見直したり、
解き直したりしてないで、次々と新しい問題に手を出すのと同じことです。
それで作文が上達することは決してありません。
弊塾の作文や小論文指導では、
1つのテーマに対して、最低3回は提出と添削を繰り返しています。
はじめは悲惨な作文でも、2回、3回と書き直してもらうと、
だれでも、まったく別物の見事な作文のなるものです。
これは、本人もそうでしょうが、指導しているこちらにとっても、
うれしいものです。
「小論文より作文のほうが書きやすい」と思っていませんか?
いいえ。書くことだけを考えれば、決まった型がないぶん、
作文のほうが小論文より難しいものです。
指導していてもそうです。作文の添削やコメント記入などの
指導のほうが、小論文よりはるかに難しいものです。
弊塾では、34年前の開塾以来、国語重視の指導をしてきました。
読解力の向上だけではなく、作文や小論文など、
書くことの指導にも力を入れてきました。
では、どんな個別指導をしているのか。
その指導風景は、次回、
「作文や小論文が苦手な中学生や高校生のみなさんに好評です!」
でご紹介いたします。
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学文塾
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