参考書や問題集の選び方、おまけに塾の・・・
2022/07/18
この参考書や問題集は簡単すぎるのでは?それに塾も・・・
書店などで参考書や問題集を選ぶとき、
自分にはどれがあっているのか迷いますよね。難しいですよね。
私もたまに、書店の参考書コーナーに行きます。
どんな参考書や問題集が売られているのか、きになるのですが、
保護者とお子さんが参考書を選んでおられる場に遭遇?したときは
こっそり観察したりしています。私もヒマ人ですね~。
親子であれやこれや、「これが良さそう」「これではやさしすぎない?」
思わず口をはさみたくなりますが、じっと我慢。私は店員ではありませんし。
ヒトにはプライド?があるせいでしょうか、
どうしても、自分の実力を過大評価してしまうものです。
難しめの参考書を選ぶ人が多いように思います。
やさしすぎてスラスラ問題が解けたら、問題集代が無駄になる。
それが一番の理由かもしれませんね。
そうして、難しめのテキストを選んでしまう。
でも、難しすぎて、すぐに放り出してしまう。
こういう経験のある人が多いのではありませんか?
私もそうでした・・・。 その苦い経験から申しますと、
参考書や問題集は、ちょっとやさしいかな、と思うくらいのものを
選ぶことをおススメします。
「80%くらいは理解できて解ける」何よりも自信になりますし、
残りの20%を固めるのはたやすいことです。 47都道府県のうち、
40を知っていれば、あとの7つを調べて覚えようとする意欲がわきます。
反対に7つは知っている。残りの40を調べようという気になるでしょうか?
私事で恐縮ですが、大学受験に失敗し、浪人することに。
その当時は、入学試験がある予備校がほとんどでした。
受験の失敗でショックを受け、予備校なんてどこでも、
ということで私、無試験の予備校を選びました。
クラス分けのテストはありましたが、どのレベルのクラスだったかは、
覚えていないのですが、その授業はやさしめに感じました。
授業内容の7割、8割は理解できたと思います。
ですから、予習も簡単でした。復習もあまり必要ありません。
残りの2割、3割を授業中に固めていきました。自慢するようですが、
3が月くらいで偏差値でいうと、その当時は偏差値がなかったのですが、
10から15くらいは上がったと思います。そのたびに、
志望校もランクアップしていきました。
もちろん、1日14時間くらいは勉強していました。
土曜日の午後は休み、京都市内の予備校でしたから、
その休みには夕方まで、お寺回りなどをしていました。
あるあまり知られていないお寺の宿坊に下宿していました。
いい気分転換になったと思います。話がそれました・・・。
ということで、偶然にも、予備校選びがうまくいったと思っています。
もし、レベルの高い、授業についていくのかやっと、
そんな予備校に入っていたら、成績が伸びたかどうかは、疑問です。
塾を始めても、これが教訓として生きているような気がします。
最も難しいのは、新しく入塾されてきた小学生や中学生、
それに高校生のみなさんの今の実力を把握すること。
さらに難しいのは、
その子の実力に合ったテキストや指導方法を選ぶことです。
中学1年生なのに、小学の学習内容が理解できていないから、
と小学生用のテキストを使うかどうか、ものすごく迷います。
その子本人にしてもそうでしょうね。プライドもあるでしょうし、
納得してもらわなければ、やる気も起きないでしょうし。
国語では、無学年テキストを多く使っていますので、
それほど問題はないのですが、数学や英語に関しては、
テキストに学年がしっかり表示されていますので、
選びづらく、プリントなどで補うしかありません。
本人が納得したうえでならいいでしょうが、
納得させるのも難しいものです。
要するに、
参考書でも問題集でもテキストでも、それに塾選びでも、
自分の実力より高いものを選ぶ、与える、
という方向にいってしまいがちで、学力に合った、
できれば、少し易しめのものを選ぶというのは、
とても難しいものですし、勇気のいることです。
中学や高校の志望校選びはもちろん、入試のない抽選制の
公立の小学校や中学校の学校選択もそうかもしれませんね。
高いレベルの学校に入れば、入れてしまえば、
切磋琢磨されて、おのずと学力も人間性も向上していく、
そう思いがちですが、そう思い通りにはいかないものです。
落ちこぼれ、つぶれてしまう子が圧倒的に多いのも現実です。
もちろん、自分の実力よりも高いレベルについていけるだけの
芯の強さを持ち合わせているかどうか、学習習慣がついているか、など、
その子の性格や特性にもよるのでしょうが。
本人にその気もないのに、周りが高みを目指すことを強いると、
とんでもない悲劇が起きることもよくあります。
そこまでいかないでも、押しつぶされて、まるで空気の抜けたボールの
ような弾力のないお子さんが、よく相談に来られます。
自分の、あるいはお子さんの、実力や性格、それに、向き不向きを
できるだけ客観的に把握して、それに応じて選ぶ、与えることが
大切だと思います。
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