文字が薄い、文字が小さい・・・そんな子が増えている?
2022/06/14
ノートの罫線を無視、文字の大きさがバラバラ、文字がまともに書けない子たち
東京都の足立区の片隅にあるごく小規模の個人学習塾、
当学文塾内の小学生や中学生、それに高校生のみなさんの、
ごくわずかな例から、近ごろ気になっていることなのですが、
以前にもまして、文章、というよりも、文字自体がまともに書けない子が
増えているような気がします。
小学低学年では、2Bなどの柔らかくて濃くかける鉛筆を使う子が多いとか。
私らのころは、HBが主流でした。最近は年のせいで、握力も目も衰え、
自分の字が薄くて読めなくて、2Bのシャーペンの芯を使っていますが。
今どきの子は、スマホやオンライン学習の機会が増え、学校の授業以外で、
直に文字を書く機会が 少なくなり、筆圧が弱くなっているのでしょうか?
それとも、力を入れなくても濃く書けるから、筆圧が弱くなっていくのでしょうか?
小学5,6年生になると、薄いだけではなく、ルーペを使わなければ読めないほど
小さい字を書く子が増えてきます。中学生になるともっと増えてきます。
今どきの流行りなのでしょうか?
採点されるときに、間違って〇をつけてもらえることを期待しているのでしょうか?
その思いとはうらはらに、正解でも×になる可能性のほうが高いと思うのですが。
幣塾では、まずはノートの友好な使い方から指導していますが、
それ以前の問題として、ノートの罫線をまったく無視して文章を書く。
文字の大きさや、濃さがバラバラ。
自分しか読めないような数字の雑な筆算式。
4本の罫線を無視してアルファベットを書く。
・・・
広告チラシのウラに落書きしているような感覚なのでしょうか?
子どもたちには、もっと人間らしい字を書くように言っていますが、
効果はありません。字を書くという意識が、すっかり変わってしまったのかも。
相手に読んでもらうという、コミュニケーションの意識が低いのかも。
とくに小学6年から中学1年生になった子に目立ちます。
ノートをきれいに使えない子に、成績のいい子はいません。
中学2年生以降になると、証明問題や複雑な計算式、記述問題などが
増えていきますので、とたんに苦しみ始めます。
学校の定期テストの際に、どのように評価されているのでしょう。
高校入試の推薦の小論文や作文では、圧倒的に不利になるでしょうね。
でも、そんな子でも、テストになると、わりと読める字を書く。
面倒だから、と、時と場合によって使い分けているのかもしれませんが。
ということは、塾の授業の「時と場合」は低く見られていると・・・?
実は、私も中学生のときに指摘されました。社会人になり苦労しました。
あるとき、見積書を出すと「人を馬鹿にしたような字だな」と言われました。
金額ではなく、文字がです。文字にコンプレックスを持っています。
字の美しい人を無条件に尊敬します。余談になりました。
塾で指導していても、大きく、濃い字でしっかり書く子の答案ですと、
間違えていても、ついつい〇をつけたくなりますし(実際に正解にしてしまったり)、
作文や小論文では、その内容以上に過大評価してしまうものです。
字が美しいのはもちろんのこと、わりとへたくそな字であっても、
濃く、大きく、しっかりした字には、その人の自信と意欲が感じられます。
有利になりますし、得ですね~。まったく、うらやましい限りです。
これからますます、レポートや報告書などが、
手書きではなくワード主体になっていくでしょうね。
文字を書かなくても、きれいに書けなくても、
たいして困らない時代になっていくのかもしれません。
このブログも、もちろんワードで書いています。
手書きする機会が、ほとんどなくなっています。
手書きで書かなければならないと、ものすごく緊張します。
文字が美しい、というのではなく、文字がきちんと書ける、
さらには、手書きで文字を書ける、というだけで、
特技になる時代がくるのかもしれません。
ますます希少性が高まり、そのうち絶滅危惧種になる?
今回は、学習のアドバイスでもなんでもない内容になりました・・・。
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学文塾
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