上から引っ張る? 下から支える?
2022/02/06
子どもたちに教え込むよりも、能力や学力を引き出す。
新教室に移転したころ、壁に重いホワイトボードを取り付けようとするのですが、
何度やってみても落ちてしまいます。壁は釘穴だらけになるは、床は傷つくは、
もう散々でした。地球の重力はあなどれません。と感心している場合でもなく、
失敗を繰り返しているうちにようやく気づきました。
このあたりは文系出身の弱みです。そのせいにするのもなんですが。
薄い壁にねじ込んだくぎに吊り下げようとするから、
ボードの重さに耐えられないのだ。下からから支えればいいのでは?
地震が起きるたびに落ちているのではないかと気になるのですが、
今のところ、びくともしません。よく落ちないものだと、
いつも感心しています。危険な教室とも言えますが。
子どもたちに教えるのもそうかもしれません。
勉強を教えなければ、成績を伸ばさなければ、子どもたちを
無理やり引っぱり上げようとしているのでは?
一生懸命やっているつもり。でも、その労力のわりには成果はイマイチ、
ますます焦って、ますます教え込んだり、強要したりする悪循環に陥る。
引っ張るのではなく、支えればいいのでは?
いつもの学習で、テストで、入試で、その子の持っている能力が
最大限に発揮できるように力を貸せばいい。その子の不安や焦りを、
下から支えてあげればいい。
教え込むのではなく、こちらが知らないふりをして質問することで
学力や能力を引き出していく。そうすればその子は自信を持つ。
自立的な学習ができる環境を与える。自主的な学習の楽しさに
気づかせるきっかけを与える。縁の下の力持ちに徹して、
アシストやアドバイスに重点を置く。
今までの指導経験からしても、厳しく強制するよりも、
そのぼうが、はるかにうまくいくものです。
そうは言っても、子どもたちからの質問や採点などが集中したりすると、
ついつい、手っ取り早く教えてしまったりしてしまうものです。
そうしている自分にふと気づき、夜中に一人反省会です。
まだまだ修行が足りません。
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