☆「正しい勉強方法」・・・成績が伸びない原因はこれ?
2021/02/27
勉強しているのに成績が伸びないのは?
正しい勉強方法って?(その2)
「正しい勉強方法を教えてほしい」・・・でもその前に の続きです。
■「勉強しているのに成績が上がらない・・・」
時間をかけて勉強していながら、成績が今一つ伸びない子
というのも確かにいます。長年、多くの子どもたちを見てきて、
成績が伸びない子の勉強には、いくつもの共通点があることに
気づかされます。次のようなことに心当たりはありませんか?
もしかしたら、当てはまるものがあるかもしれませんね。
○ 問題は素早く正確に解くものと思いこんでいる。
できるだけ頭の中だけで瞬時に答えが出せるもの。
こういった思いこみを、小学生の低学年のうちに 刷り込まれてしまうと、
5年生や6年生になって、 さらに、中学生になってから、
まったく通用しなくなります。たとえば、
すぐに答えが出ないと、すぐにあきらめてしまう。
1分も考え続けることができない。
計算なんかは、頭の中で素早くできるけれど、
中学生になって方程式の文章問題や図形の証明問題になると、
からっきしだめになり、じっくり考えることもできない。
はじめからあきらめてしまって、問題に手をつけることすら
しなくなる子が多くなる。
○ 簡単に解ける問題ばかりを解いている
得意な科目や分野ばかり勉強している。
自分で自分に負荷をかけ続けていかないと、
脳力はアップしていきません。
○ 教える側の問題がある
子どもたちから質問されたときに、
答えだけをほいほい教えてしまうことです。
アルバイトや新人の講師にもよくいます。
質問されると頼られていると思いこんで、
「これはこうだからこうなる」と、あっさり教えてしまう。
子どもたちは、頼っているのではなく、
体よく利用しているだけです。
「この単語の意味が分かりません」と質問される。
「その意味は・・・」だと教える。
自分のアタマではなく、他人の頭を辞書代わりに利用して、
答えを出すようになります。
辞書で調べればわかることなのに。
また、わからなければ、すぐに人や辞書に頼ったりする
悪い習慣が身についてしまいます。
教えすぎることや教え込むことは、
子どもたちの思考力を退化させることになります。
勉強の楽しさに気づく機会を奪うことになります。
依存心の強い子を育ててしまうことになります。
○ 間違えても解き直しをしない
返されたテストの答案やプリントを、間違えていても、
見直しもせずにサッと、バックやファイルにしまい込んでしまう。
おそらく2度と見ることもなく、そのうちゴミ箱行きに。
そうして、新しい問題に次々手を出していく。
見直しや解き直しをしたとしても、形だけ。
答えを写す、解説を読んで理解したつもりになる。
解き直しがきちんとできているかどうかを確かめるには、
しばらく時間をおいて、類題を解かしてしてみることです。
間違えた同じ問題であっても、解けないことが多いでしょうね。
きちんと見直しや解き直しのできる子は、
滅多にいるものではありません。 それができる子は、
ぐんぐん成績が上がってきます。
納得するまで質問してくるような子は、
長年の指導経験から言えば、間違いなく伸びていきます。
○ 早く問題を解いていくことが勉強だと勘違いしている
どんどん先へ進めていく。その後には、
赤で×印のついた問題だけが点々と残されていきます。
上の見直しや解き直しをしないは、この傾向が強いです。
1冊終われば、新しい問題集に手を伸ばします。
難しい問題集に手を伸ばす。たとえば最上級問題集あなどに。
そうして、途中で解けなくてイヤになり、
せっかくの問題集を放り出してしまうか。
わからないから、解き方を教えてくれと言ってきます。
自分の実力に合っていないのですから、説明しても理解できません。
問題集は、80%くらい自分の実力で解けるものがお勧めです。
「簡単に解けて易しいなあ」と思うくらいの問題集の方がいいです。
残りの20%を確実に固めていく。いちばん効率的な勉強方法です。
私事で恐縮ですが、大学浪人するときの予備校選びがそうでした。
無試験で誰でも入れる予備校に。勉強のレベルのあまり高くない。
ですから、予習や復習もすいすいできる。
授業でできなかった部分だけをしっかり聞く。余裕ができます。
意外に基礎的なことがわかっていなかったことに気づかされます。
ですから、基礎をしっかり固めて上に積み上げていけます。
6ヶ月くらいで偏差値が10以上あがりました。
どうすれば、効率的ではなく、効果的な勉強ができるのか、
そのとき、はじめてわかりました。
自分なりの勉強方法も見つけることができました。
その勉強方法は、社会に出てからも、ず~っと役になっています。
塾選びも、そうかもしれません。
レベルの高い学校、問題集、塾、チームに入れば、
高いレベルの学習ができ、スキルが身につき、
刺激を受けて、おのずと自分の実力も高まる。
それは大きな間違いです。 高いレベルについていけなくて、
途中で挫折してしまう。 自分の実力を客観的に評価すること、
現実の実力に目を向け、それを認めることには、
少し勇気のいることです。
「自分の実力はこんなものではない」
「本気を出したらこんな者じゃない」
プライドがじゃまをしてそう思いこんでしまうのが若いときです。
そのプライドが向上心につながるのですから、
いけないというのではなく、大切なことなのですが。
自分の実力を、自分で正当に客観的に評価できる、 その能力も大切です。
○ ノートの地使い方を工夫する
参考書や問題集に線を引くだけ。 二度とそのページを見ることもない。
どうせなら、書き出すことです。 間違えた問題、解けなかった問題は、
きちんとノートに、 どこで間違えたのか、どうして解けなかったのかを。
それも自分の言葉でコメントを加えるといいです。
アクティブなノートの使い方です。
途中式を書いたり、 計算したりするだけのノートにしない。
学校の授業で黒板に書かれたことを、 上の空で書き写しているだけでは、
何の意味もありません。 受け身のノートの使い方ではノートが泣きます。
○ 手を使って問題を解いていない
上に関係しますが、書くことで頭に残りやすくなります。
今は学校で、要点をまとめたプリントなどが配布されています。
自分で要点をまとめる必要がありません。
それを覚えれば、テストでいい点が取れるかもしれません。
そういう手間ヒマかけてプリントを作って配ってくれるのが
面倒見のいい先生と評価されます。そうでしょうか?
教科書を読んだり、授業中にノートをとったりして、
要点をまとめていく作業、これって、ものすごく大切で、
将来、とても役にたつ学習なのではないでしょうか?
親切心が、かえって仇になっている。
まとめたり、要約したりする機会を、子どもたちから奪っている。
どうせまとめのプリントをもらえるのだから、
なにも時間をかけて苦労してまとめる必要もない。
文字をかくのも面倒だし。子どもたちは、そう思うようになるでdしょうね。
○ 計画性がない
学校の定期テストの2週間ほど前から、
毎日の学習記録を細かく書いている、 あるいは、
書かされている中学生のみなさんがいます。
学校の指示でしょうが、意味があることなののでしょうか?
いかにも、計画を立てて勉強しているように思えますが、
「今日、なにを何時間勉強したか」を記録していくだけ。
”初期設定”がきちんとできていないのでは?
どの科目のどの分野が弱いから克服するために、
テストまでの学習スケジュールを組み立てていく。
その初期設定が大切なはずなのに、
そういった指導は受けていないようです。
それでは、ただの日誌であって、計画性のある勉強とはいえません。
私なら、この初期設定に時間をかけさせます。
毎日のスケジュールを書かせるなら、
「今日はなにを何時間学習したか」
よりも
「明日はなにをいつ学習するのか」
その予定をしっかり立てさせます。
そうして、予定通りできたかどうかを検証させ、
その上で、次回の予定を立てさせます。
■学文塾では、まずはノートの使い方の指導します。
まとめ学習や、調べ学習に力点を置いています。
テーマ別講座として「要点をまとめる講座」も作っています。
要点をまとめる練習をしないから、授業中に反書を写すだけ。
説明会や講演などでも、聞きながらメモをとることができない。
そういう子たちは、なかなか成績が伸びないものです。
■成績のいい子、成績の伸びる子は、
上のようなケースの反対のことをきちんとやっています。
ですから、ますます成績が伸びていきます。
繰り返しますが、小学生の低学年までに、
よくない勉強方法を身につけてしまいますと、
もう取り返しがつかなくなります。
そうなってから、あわてて塾に駆け込まれても、
一度身についた悪習慣を改善することはほとんど不可能です。
根気よく指導していったとしても、
ものすごく長い時間と労力がかかります。
マイナスからいったんニュートラルに戻し、
それからプラスに変えていくことになるのですから。
依存心の強い子、付きっ切りで教え込まれてきた子を、
自律的な学習ができる子にするには、ほんとうに大変です。
まったく勉強してこなかった、教え込まれてこなかった
ニュートラル状態の子のほうが、
時間も労力もそれほどかからないで、
意外と早く順調に成績が伸びていくものです。
もし、上の項目に心当たりのある保護者のみなさまが
いらっしゃいましたら、今すぐ、お子さまに対する教え方を
変えられたほうが良いと思います。
学文塾では、こういったことを心がけて、
一人でも多くのお子さんが、自立的な学習ができるようになり、
自分なりの勉強方法を見つけて身に着けることができ、
そうして、短期間で成績がぐんぐん上がることをめざして
個別指導をしております。
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学文塾
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電話番号 : 03-3850-7714
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