生徒と講師のほどよい距離感・・・難しいものです
2020/07/17
教え込むなら、何も教えないほうがマシ!
「1対1で懇切丁寧に教えてもらえば、よくわかって成績も伸びる」
そう思いますよね~。自立的な学習習慣が身についている子なら、
自分で自分をコントロールして学習できるでしょうが。
依存型の子は、「どうしても1対1や2:1の個人指導でなければ」
という傾向があります。そうして、ますます依存型になっていく。悪循環です。
新型コロナウィルスの話ではありませんが、
教える側と教えられる側には、適度な距離が必要です。
あまりにも近すぎて、質問されたことにホイホイ答えるようでは、
その子に学力は身につくことはありません。
わからなければいつでも教えてもらえますから、自分の頭で考えなくなります。
すぐに人に頼るようになります。ちょっと考えてみて、手が出ないと思えば、
すぐにあきらめてしまうようになります。
ある程度までは順調に伸びていきますが、どこかで伸びが止まってしまいます。
偏差値が伸び悩んだりするといったように、成長も止まってしまいます。
教え込まれて育ってきた小学生や中学生のお子さんが、多くなったような気がします。
伸び悩み状態におちいり、あわてて塾に駆け込んでくる。
でも、いったん、依存型の学習姿勢が身についてしまうと、
小学生の高学年や中学生になってから自立型の学習姿勢に直すことは、
もうほとんど不可能です。
ほどよい距離を保って教えることは、ほんとうに難しいものです。
時間がないときなどは、さっと教えてしまったほうが楽ですし、手間もかかりません。
手も足も出ない、100%わからない問題を教えてもらっても、
わかったつもりになっただけで、まず身につくことはありません。
「どこまで自力で考えて、どこで行き詰ったのか」
「自力で問題を解いて、どこで間違えたのか」
人から指摘されるのではなく、自分で気づかなければ、成長はありません。
この「気づき」を与えることが、教える側の仕事です。
口で言うほど簡単なことではありません。
当学文塾では、 3~5名の自立学習型の個別指導を33年間続けています。
1対1の個人指導や、1:2の個別指導では、どうしても教え込んでしまいます。
それを避け、ほどよい距離を保つためです。
「懇切丁寧に教え込むなら、何も教えないほうがマシ!」
ご自宅で、お子様に教えられるときのアドバイスです。
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学文塾
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