大学の推薦入試ですが、来年度より、

AO入試が「総合型選抜入試」に、推薦入試が「学校推薦型入試」に､名称が変更されます｡

呼び方の変更だけでなく､合格が早く決まると生徒の学習意欲低下につながる恐れもあり､

合格発表の時期も遅くなる見通しです｡

 

　｢総合型選抜｣は､小論文や口頭試問､筆記試験などのうちから１つを必修化する｡

出願は、9月以降､合格発表は11月以降に｡

 

　｢学校推薦型｣は､推薦書に「知識､技能」など学力の3要素に対する評価を記載し､

選抜に必ず活用する｡出願は11月以降､合格発表は12月以降に｡

ちなみに､2019年度は､AO､推薦入試での入学者は､国公私立大学で47%にも上るそうです。

 

　高校の長い休校のため､どのような基準で､どのように評価されるのか､

受験生の皆さん､不安になっていることでしょう｡

先が読めない不透明な状況が長期化しそうな中で､今年は｢早く進路を決めたい｣と、

推薦入試の人気がさらに高まるのでは､と思います｡

受験勉強が十分にできないのですから、一般入試を避けたくなるのもよくわかります。

 

　大学側も困惑しているようです｡スポーツ推薦の場合､高校2年までの結果で対応する。

高３成績や評定が出せない場合は､高2までの成績を参考にする大学も｡

推薦入試でのｵﾝﾗｲﾝ面接、一般入試の試験日を最低1ヶ月遅らせる、

などの対応が検討されているようです。