「ＩＣＴ学習」という言葉をよく耳にするようになりました。

ｅラーニング”など、パソコンやインターネットを使った学習 のことで、

近ごろ、大流行りです。

 

　「勉強がキライだから」「文字を書くのが面倒だから」「集中力がないから」と、

ＩＣＴ学習に飛びついて、頼りきるのは、どうかと思います。はじめのうちは、

興味や関心が強く、熱心に取り組みますが、すぐに飽きてしまいます。

そこが、ゲームとは違うところです。

 

　勉強の苦手な子が、文字を書くのが苦手な子が、集中力のない子が、

学習の土台ができていないのに、いくら、楽しそうなＩＣＴ学習をしたところで、

効果は期待できません。勉強する姿勢や学習習慣の身についている子なら、

どんな方法であっても、自分の学習に活かすことはできますが。

身体能力の劣っている人が、一流のアスリートをめざすようなものです。

 

　それは、ＩＣＴ学習に頼って楽をしようとして、痛い目に合った学文塾の私自身の経験からも、

断言できることです、活用方法に問題がある、と言われれば、それまでですが。

 

　勉強の苦手な子、集中力のない子、学習意欲のない子、学習習慣が身についていない子には、

対面方式で個別に指導していくより、方法はないと思っています。

 

　学力を伸ばし、テストの点数を上げる、志望校に合格させるためだけを考えて、

「なんとか成績の上がる勉強方法は？学習システムは？」と追い求める、

お子さんや保護者の方が多いようですが、まずは、学習能力、学習姿勢や学習習慣などの

土台を固めなければ、学力が向上するはずはありません。

 

　時間にルーズ、他力本願、他責他責、そういった態度のお子さん、

生活習慣の基本かきちんと身についていないお子さんの学力が伸びることは、

まず考えられません。生活習慣がきちんとしてくれば、学習意欲も学習習慣もよくなり、

おのずと学力も上がります。

 

　そういった生活習慣の乱れを見て見ぬフリされて、勉強さえ丁寧に教えてもらえば、

成績が上がると期待され、お子さんの成績だけを伸ばそうと、やっきになられている

保護者の皆さまが多いように思います。　

 

　学文塾では、個人面談や入塾時の個別相談の際にも、そういったことも、

ずばずば言わせてもらっています。ですから、敬遠されるのでしょうが。