「わが子が中学校の定期テストで1番にならないのが許せない」
2019/11/10
子育てって 子育てが終わったころに その極意がわかるものなのかも
ある新聞の投書欄で読みました
ある新聞の投書欄で読みました。
「わが子が中学校の定期テストで1番にならないのが許せない」
「テスト前にはつきっきりで教えているのに、10番前後の成績しかとれない」
その方は、おそらく、いつも勉強や成績のことでお子さまを責められているのでしょう。
その子本人は、その母親の言動を受け入れているのか? じっと耐え忍んでいるのか?
それとも、太い神経で、まったく意に介していないのか?
そのように追い込まれた子は、いつか、どこかで暴発します。そんな例をよく見てきました。
行き過ぎると精神的な虐待にもなりかねません。本人が、が他人にライバル意識をもって
がんばるならいいでしょうが、まわりから過度に競争心を煽られる。ストレスをため込み、
ひずみやゆがみが出てきます。
別の例です。
小さい時から付きっ切りて勉強を教えてきた。中学3年生になっても。
その状況を受け入れている高校受験生は、ちょっと気持ち悪い気もします。
こういう子は、「○○の予定はどうする?」などと聞いても
「お母さんに聞いてきます」と答えます。自分で何も決められません。
保護者の方は、もう高校生になるのだし、自立させなければならないことは
頭の中ではよくわかっている。しかし、誰がどんなアドバイスをしようと、
お子さんに対する接し方を変えることはできないでしょう。
その前に、お子さんから突き放されてしまうでしょうが。
親べったりの依存症のまま大学生や社会人になったとしたら、それこそ・・・。
べったりくっついて勉強を教える。細かいことにまで、ついつい口を出してしまう。
親べったりの依存症が良くないことは、頭の中ではわかっていても・・・。
「そばについていないと勉強しないから、目を離すことができない」
「目を離すとすぐにサボり出すのでは、と不安になる」
「だから、高校受験前になってもわが子に勉強を教えている」
わが子が自立していないからしかたがない、ではなく、
手を放して自立させようとしないから?
こういうケースが多いです。
・・・と、どんなアドバイスをしようと、受け入れられることは、まずありません。
こういうケースを見聞きしていますと、
今更ながら、わが親が教育に不熱心だったことに感謝感謝です。
小学校や中学校の成績なんか、もうボロボロだったのに・・。・
よくぞ「もっと勉強しろ」と言わないでくれたもの、です。
子どもって、ほっておいても育つものです。まっすぐに育つかかどうか、はともかく。
自分の思い通りに育てようとしても、思い通りにはならないものですし、
そうしようとすればするほど、思わぬ方向へ進んでいくものです。
子育てって、終わったころにその極意がわかるものなのかもしれません。
だからと言って、そんな人を責めることはできません。
誰だってそういうものです。他人のアドバイスを素直に受け入れて、
態度を改めることなんか、めったにできることではありません。
自分が痛い目にあって気づかない限り、人は変われません。
私なんか、人に言われて素直に納得する、その段階すらできません。
態度をあらためるなんて、夢のまた夢・・・(汗)
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