我が身を振り返ってみても、

小学のころは、

宿題は絶対にやらなければいけないもの、

宿題をやっていかなければ恐ろしい目にあう、

そう思い込んでいたように思います。

中学や高校になると、

宿題をやっていかなければ成績に響くから、

やっていたように思いますが、

きちんと真剣にやっていたかどうか？

宿題で成績がぐんぐん上がった！

そういった記憶は、いっさいございません。

塾でも、宿題を出しますが、

できるお子さんはきちんとやってきます。

宿題をきちんとやるから成績がいいのではなく、

学習習慣や学習姿勢が身についているから

宿題をやってくる、というほうが正しいと思います。

宿題を出しても、

塾に来る直前にちゃちゃっとやる、

できない問題はそのまま空白状態、

で提出する子がけっこういます。

わずかの時間で適当に問題を解いて提出する、

わからない問題は、ろくに考えもせず、ほっぽり出したまま、

毎回毎回、こんな宿題のやり方を繰り返していると、

ふだんの学習でも、早く解くことだけを考えて正解不正解にこだわらない、

難しい問題は考えもせずにすぐに投げ出してしまう、

こういう、最悪の学習習慣を身につけるトレーニングをしているようなもの。

人によっては、宿題が弊害をもたらすことにも。

授業中に宿題直しに時間をとられ、

先へ進めないということにもなりまず。

「宿題があれば、家庭学習の習慣がつき、成績も上がる」

どの子にも当てはまることではありません。

学習習慣や学習姿勢が身についているお子さんにとっては有効ですが、

そういう子のほうがはるかに少ない、それが現実です。

恐怖感を与えて宿題を強制するような、

本人に自覚のない、やらされる宿題に、

やらせる価値があるとは思えません。

塾では、宿題を出す子、出さない子、さまざまです。

それよりも、

わりときちんと自宅学習をさせる方法があります。

それは･･･またの機会にでも。