「ノートの使い方を身につけないまま、志望校に合格し、卒塾していった

中学生やや高校生のあの子は、今ごろ苦労しているだろうな」

って、ふと頭にうかぶことがあります。

小学生の高学年や、中学生になると、

算数や数学の計算も、けっこう複雑になりますね。

頭の中だけで計算している子は別として、

「あと1行書けば、正しい答えが出たはずなのに」

計算ミスの多い子は、途中式が抜けている場合が多いですね。

最後の最後でまちがえてしまう。

もうすぐゴール、と思うと気を抜いてしまうせいか、

集中力が切れてしまうことがよくあります。

そのゴール寸前のミスを防ぐためにも、書いて確認することでしょうね。

今どきの子は、ふだんから書く機会がないせいでしょうか、

書くことを避けたがります。ノートも使いたがりませんし、

使わせても汚いですし、字も雑です。

書かなくでも答えが出せるのは、小学生、せいぜい中1くらいまででしょうね。

ノートを使う習慣のない子は、中学の後半から行きづまります。

中学生以降、どんな科目も、論理的な思考力を要求されますから。

頭の中だけでは、とても処理しきれませんから。

ですから、小学生低学年のうちから、書く習慣を、

ノートをわかりやすく、きれいに使う習慣を身につけておきましょう。

テキストに計算してから、ノートに答えだけを書く、といった

本末転倒のノートの使い方をしている小学生や中学生が、けっこういます。

書くということの意味、ノートを使うことの意味がわかっていないからでしょうね。

そのクセを直すだけでも、なかなか苦労するものです。

その子のノートをみれば、この先伸びていくのか、伸び悩むのか、

ほぼまちがいなく予想できます。

学文塾では、

新しく入塾されたお子さんに最初に教えることは、

とにかく、書くこと、です。ノートの使い方です。

（続く）

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