その子の習熟度レベルに合わせて、

参考書や問題集を選ぶことは、簡単なことではありません。

塾でも、

その子の学力とテキストのレベルが合わなくて、

途中でテキストを変えることがけっこうあります。

体験学習など最初の段階では、どうしても過大評価をしてしまうものです。

指導を始めると、意外に基礎的なことが理解できていなかったりします。

だいたいが、テキストや問題集をレベルダウンします。

学習スピードが速くてテキストが早々と終わってしまい、

問題集をレベルアップすることもよくありますが。

参考書や問題集、

「難しい問題を解けば実力も上がる」と思い込んでしまいがちです。

「こんな基礎的なことはわかっている」

「もっと高いレベルの問題を解けば、成績はぐんぐん上がる」

自分を過大評価してしまいがちです。妙なプライドもあったりします。

もしかしたら、塾選びもそう？　　（つづく）

参考書や問題集が、自分の学力レベル以上であれば、

難しくて手におえず、すぐに投げ出してしまう。

そんな経験はありませんか？

都道府県を10くらいしか知らなければ、

残りの37を覚えようという気はなかなか起こりませんよね。

半分くらいでも、その気になりません。

都道府県を40くらい知っていれば、

残りの7が気になって、調べて覚えようという気になるものです。

参考書や問題集を選ぶ時は、

思い切って、「これでは易しすぎるかな」と思うような、

80%くらいは楽に解けるようなものを選ぶことをお勧めします。

ある程度スラスラ解けると自信になりますし、

解けない問題を何とか解こうという気にもなるはずです。

基礎学力が定着していない子には、

基本的な優しいテキストと問題集を、

何度も繰り返しやり直しをさせることです。

ただし、

できない問題を飛ばして、できる問題ばかりをやっている、

というのは、参考書や問題集を選ぶ前の、

学力がどうこう言う以前の問題です。

学力が伸びる可能性はありません。

このタイプの子は、近ごろ増えてきているように思います。