目印がはっきり見えて、それに向かって歩いていくのはわりと楽ですね。

つらいのは、目印が見えないような真っ暗闇や濃い霧の中を歩いていく時。

いま自分がどの位置にいるの？　どこを歩いているの？　道を間違えているのでは？　

そんな不安と闘いながら歩いていくことに。

そうして、あと少しで光が見えるところだったのにあきらめてしまったり。

自分ではわからないですが他人の目から見ると、その人の位置がわかったりする時がよくあります。

子どもたちを教えている時がそうです。

「もう少しでブレイクするのに」とか「こんな勉強をすれば成績が急激にアップするのに」とか。

よ～くわかるものです。

でも、子どもたち本人には、目印が見えないからモチベーションが上がらないもの｡｡｡

勉強って、トンネルを歩いているようなもの。進む方向はまちがっていません。

歩いていけば光が見えてくるとわかっています。めざすところもわかっています。

でも、目印がないから、自分がどこまで歩いてきたのか、あとどれくらい歩かなければならないのか、

わかりません。ですから、途中で立ち止まったりしてしまう。もう一歩で出口だったのに、

というのは、外から見ていないのわからないもの。一歩一歩自分の足で歩いていくようなもの。

近道も乗り物もありませんし。

「子どもたちのナビになる」それが塾の講師の仕事です。