中2から高校受験対策の勉強するのは遅い?
2022/02/04
「中学2年のいつから高校受験勉強をはじめればいい?」
中学2年生の後半にもなると、高校入試を意識し始める子が多くなります。
「中間テストや期末テストの結果が思わしくない」
「内申点が悪い。このままでは、入れる高校がない」
・・・
そういった焦りや不安がじわじわと湧き上がってくるようです。
そうかと思えば、中学3年生の後半になっても、
「本当に高校受験するつもり?」と思うくらいのんびりしている子もいます。
男子に多いですが・・・。高校受験の実感がわかないのでしょうね。
「いつから高校受験対策の勉強を始めなければならない」
といったようなルールはありません。
「中学2年のいつから始めれば必ず合格する!」
といった保証も、もちろんできません。大切なのは、
今現在の自分の実力を知ること。
志望校との開きがどれほどあるのか?
入試問題が自分にあっているか?
などでしょうね。
自分の実力も把握していないで、あるいは、現実の姿に目をつぶって、
「受験勉強をはじめれば、自分ならすぐに成績が伸びて合格できる」
といった根拠のない自信によって、「ぜったいにこの志望校に!
という中学2年生のみなさんもいるのでは?
「高い目標を設定して、それに向かって努力すれば、
成績が上がり合格を勝ち取ることができる」
そう思い通りにはいきません。確かに目標を設定することは必要でしょう。
しかし、自分の実力とかけ離れた目標ですと、それは夢でしかありません。
当学文塾でも、中学受験にしても高校受験にしても、
小6や中3の夏休みごろに入塾してきて、偏差値を10~15も上げる受験生もいます。
残念ながら、2年3年も塾に通ってきながら、伸び悩むない子もいます。
入試直前に、一気に受験に目覚めて苦手科目を克服する子も何人も見てきました。
ですから、いつから受験勉強を始めれば、必ず合格する、ということは言えません。
繰り返しますが、自分を知ること、相手を知ること。この2つが大切です。
自分の実力だけではなく、志望校に対するあこがれや熱意と覚悟。
志望校の入試問題の特性や倍率など。まずは、ここからでしょうね。
余談ですが、私、大学卒業後、就職した会社の新人研修で、
長距離走がありました。完走の目標タイムを設定させられ、
実際のタイムとの差が大きい者は皿洗い、という条件付きで。
高校以来、長距離を走っていません。コースの試走もしていいません。
それなのに、目標タイムを設定するというのはどういうもの?
それは、ただの予想ゲームや宝くじやギャンブルと同じ。
皿洗いをさせられたから言うのではありませんが、
それは、目標設定の大切さを学ぶ研修としては、何の意味もないもの。
試走して自分のタイムやペースを掴む。コースを下見して戦略を立てる。
そのうえで、目標タイムを設定する。そういうものなのでは?
受験の際の、模擬試験の偏差値や、入試問題の分析と同じです。
自分を知り、相手を知り、その上で、目標校を絞り込んでいくことが大切でしょうね。
自分の実力とかけ離れた志望校を目標に設定してしまう。
マラソンなどもそうですね。最初はトップ集団の中にいたとしても、
実力がなければ落ちこぼれ、どんどんおいていかれます。
オーバーペースがたたって、途中で力尽きてしまう。
自分のレベルよりはるかに高い学校を志望校にする。
レベルの高い集団に入れば、切磋琢磨されて自分のレベルも上がる、
ということは、よほどの根性を持ち合わせ、負けず嫌いの性格でないと、
それに、まだ実力を発揮していない秘められた学習能力などが備わっていないと、
まずありえません。
私立、公立の小学校、中学校、高校を問わす、自分の実力とかけ離れた
運良く合格できた、合格してしまった? でも、授業についていけない。
ついていけないから勉強に対してやる気をなくしてしまう。
あげくに、学校から退学勧告を受けてしまう。
そこまで追い込まれた小学生や中学生、それに高校生の皆さんからの
ご相談がよくあります。そういった子は、勉強に対する意欲をなくしてしまっている、
場合がほとんどです。空気の抜けたボールは弾みません。簡単に空気も入れられません。
もう一つの例は、小学生に多いのですが、
実力に見合わない私立や都立中高一貫校をめざして受験勉強をする。
保護者の方からすれば、「合格すればもうけもの」
「たとえ不合格になっても、いい経験」とお考えかもしれませんが、
受験するお子さん本人にとっては、そんなに割り切った考え方はできません。
本人は受験に乗り気でもない。しかし、受験して合格しなければならないものだと
刷り込まれてしまい、受験に全精力を使い果たします。
不合格になることは、想像以上に大きなショックを受けます。
勉強に対する自信と意欲をなくします。いわゆる燃え尽き症候群です。
中学生になっても、学習に対して自信が持てませんから成績は良くありません。
不登校になる子の中にも、この中学受験の失敗が尾を引いている子が多いようです。
志望校に合格すればいい、不合格でもいい経験、そういうものではありません。
志望校に合格することが目標到達点ではありません。そこがスタート点です。
「合格してしまえば何とかなる」何ともなりません。
自分の実力や特性、志望校の学力レベルとの差などを、
しっかり見極めて志望校選びをされることをお勧めいたします。
このミスマッチをいやというほどみてきています。
そういった子が集まってくるのが塾ですから。
「目標を設定して、それに向かって努力する」
それができる人は尊敬します。でも、誰にでもできることではありません。
果てしなく、実感できないような目標点をめざしていく。
考えただけでもうんざりする人もいるはずです。
私がそうです。今まで、明確な目標を決めたことや、
それに向かってコツコツと努力した記憶はありません。
目的地は決めていなくても、目の前の一歩一歩を歩んでいく、
昨日より今日、今日より明日、それに充実感を覚える人もいるはず。
目標を設定して到達した人は、目標設定の大切さを言うものです。
そこへ到達する長くつらい道のり、達成した人は、
長くつらいと感じていないのでは、階段を一段一段上ること自体に
達成感や充実感が感じているのでは?
友達が高校受験のために塾通いを始めた。
だから自分も。他人のマネをしても始まりません。
保護者の方の方が焦られて、無理やり塾に入れられても効果はありません。
定期テストの成績が悪かった。行きたい高校が見つかった。
今のままの成績では・・・。
受験するお子さん本人が、高校受験を意識しはじめたときが、
受験のための勉強を始める絶好の機会です。
部活が忙しく、中3の夏休み見なってやっと受験を意識し始めた。
それでも間に合います。短期集中で一気に10以上偏差値を上げる子もいます。
学校の授業をきちんと受けていて、基礎力の安定したお子さんに限りますが。
小学生レベルの基礎ができていない。中1の勉強をさぼっていた。
中2のときに中だるみでテストの成績も散々。
こういう状態ですと、中3から受験勉強をはじめても、
思うように成績が伸びることはあまりありません。
基礎となる土台ができていないのですから。
高校入試まで残された時間を考え、実力を上積みしていくというより、
その子の実力をできる限り引き出す指導をするしかありません。
話がどんどんそれてきましたが、まとめますと、
まずは今の自分の実力を把握する。そして、相手を知る。
志望校の入試問題傾向などを調べて、自分に合っているかどうかを吟味する。
高校受験を意識し始めたときから受験勉強を本格的に始めるタイミング、
だと思います。
中学1年、2年生のみなさん、高校受験を意識し始めたら、
ぜひ、学文塾も検討先の一つにお加えください。
当学文塾では、ただいま、新年度入塾キャンペーンの真っ最中です。
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