偏差値が先か? 志望校が先か?
2021/11/26
もう11月も終わりですね~。
中学入試、高校入試、大学入試・・・受験生の皆さん、
来春の受験のことを考えると、合格できるだろうかと、
じわじわ不安や焦りが高まっているのではないでしょうか。
数ある学校の中から受験校を絞り込むだけでも大変ですよね。
志望校判定模擬テストなどを受験して志望校を絞り込むでしょうが、
思うように偏差値が上がらないし、合格可能性を見ると、
とても合格できそうにない、と自信をなくしてしまったり。
ところで、当学文塾へ入塾を希望される受験生のみなさんや、
保護者の皆様から個別相談をお受けする際にですが、
当然ながら、受験校をお決めになっているかどうかをお聞きします。
中学受験なら、私立中学なのか、それとも都立中高一貫校なのか、
高校受験でも、都立高校なのか、私立高校なのか、
また、推薦希望なのか一般受験なのか。
大学受験の場合もそうです。
もちろん、お決めになっていなくても問題ありませんし、
そういったみなさんのほうが多いですね。
かえって、お決めになっていない場合のほうが、
受験指導がしやすいという面もあります。
当方がいちばんとまどうのは、
ご本人の今の学力に関わらず(見合わない)、
志望校をはじめから決めていらっしゃるケースです。
現在の学力レベルや、合格可能性に関わらず、
「絶対にこの学校へ」と。
高い志望校をめざせば、高い目標をもてば、
実力や偏差値も上がってくるもの。
そう思われているみなさんが、けっこういらっしゃるようです。
長年の受験指導の経験から申し上げますと、
そう簡単にはいきません。うまくいったケースはほどんどありません。
実力と受験校のレベルの差が大きければ大きいほど、成績は伸び悩むものです。
受験までの残された時間にもよりますが。
奇跡的に合格できたとしても、入学後、授業についていけない。
落ちこぼれて学習意欲をなくす、あげくに、学校から退学勧告をうけて、
あわてて個別相談に来られる、毎年のようにあります。
大学受験ですと、はじめから指定校推薦を狙う場合です。
学校推薦をとるために内申点を上げたい。
しかし、確実に指定校推薦が取れるという保証もない。
もしとれなかったら、一般受験の準備をしていないから、
間に合わないで全落ちに。よく聞く話です。
自分の学力や学習習慣などを自分で把握し、
志望校判定テストの結果に合わせて志望校を変えていく。
このほうが賢明だと思います。入学してからのことを考えると、
ミスマッチも少ないように思います。
受験に限らず、目標を決めるには、
まずは自分の立ち位置をできるだけ客観的に、
過大評価も過小評価もしないで把握することが必要でしょうね。
自分の実力と到達点が離れすぎていますと、
それは目的地ではなくただの夢や憧れになってしまいます。
いくら頑張っても到達することはできません。
推薦入試で楽して?入学する。
それ自体はそういう制度があるのですから、
どんどん利用すればいいでしょうが、
受験勉強を経験したか、しなかったか、
それは後で大きなハンディになることもあるでしょう。
受験勉強の功罪はいろいろあるでしょうが、メリットを言えば、
つらい受験勉強に耐えて、勝ち抜く経験を積めることなのでは。
初めから、戦意喪失、敵前逃亡という逃グセが身についてしまうと・・・。
高校入試で推薦合格した人は、大学入試で一般入試はきついかもしれません。
明らかに、受験勉強の姿勢が違います。
ちなみに、弊塾では講師を採用する場合、
一般入試を経験しているかどうか、この点を重視しています。
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