「解き直し」・・・その方法が身についていますか?
2021/11/04
「解き直し」をした気になっているだけなのでは?
「解き直し」・・・その方法が身についていますか?(その1)
■「解き直しをした」でも、それは正解を写しただけなのでは?
間違えた問題は、どこで間違えたのか考えながら解き直す。
わからなくて解けなかった問題も、解説や正答を見ながら解いてみる。
小学生、中学生、高校生のみなさん
「解き直しが大切」と、何度も言われているのでは?
「だから、解き直しをしている」
でも、それは、形だけの解き直しになっていませんか?
解説をすらっと読んだだけで、
先生の説明を聞いただけで、
正解を写しただけで、
それで「解き直しをした」気になっていませんか?
どこでどうして間違えたのか、納得していなければ、
同じような問題が出ても解けないでしょうし、
同じ問題をしばらく時間をおいて解いてみても解けない、
そんな経験はありませんか?
■解き直しではなく、新しい問題のほうが気分がいいですよね 。
さらっと浅く見直して、解き直したつもりになっている。
だから、少しも学力が定着しない。
そのことは、頭ではよくわかっていても・・・。
間違えた問題を消しゴムでごしごし消す。
うす汚くなったノートに書き直す。
失敗した問題をやり直すのですから、気分も沈みがち。
済んでしまったことは、スパッと忘れて気分一新、
新鮮な気持ちで新しい問題にチャレンジ。
このほうが気分がいいですよね。やる気にもなりますよね。
使い古したものを再利用するより新製品のほうが気分がいいですから。
■「解き直し」のできる子がうらやましく思います
「この本はきっと役に立つに違いない」
「この本は売れているようだから」と宣伝文句ににつられて
「○○勉強法」「文字がキレイに書けるようになる本」などの
ノウハウ本をついつい買いあさってしまう。
一度読んで「なるほど」と納得する。
しかし、実際には試してみることもなく忘れてしまう。
それはまだいいほう。読んでいる途中で放り出したり、
一度も開かずに本棚に並べておいたり。たまにその本の表題を見て、
いつか読まなければ、と思うだけで、忙しくてなかなか読むこともない。
そして、また新しい本を買ってしまう。
これ、私の話です・・・。
中学、高校時代を振り返ってみて、間違えた問題、わからなかった問題を、
納得するまで解き直ししたことはあったかどうか・・・記憶にありません。
一浪して予備校通い。どういうきっかけかは忘れましたが、
基礎的な問題の解き直しをはじめて3か月から6か月くらいで、
一気に偏差値が上がった記憶があります。
「解き直しの大切さ」を学んだ気がします。
もっと早く気づけよ、自分。。。
ところが、社会にでてから、その解き直しの大切さはわかっていても、
忙しくて実行していない。けっきょく元に戻っている。
こういうのは、性格なのでしょうかね。
気に入った本を何度も読み直す。好きな映画を何度も見直す。
こういったことが、いつもできる人は、解き直しに向いているかもしれませんね。
1回見たり読んだりして、次々に新しいものを求めていく人は、
解き直しには向いていないかもしれません。
私は後者です。だから、なにも身についていかない。
繰り返し読んだり、見たりする人がうらやましくなります。
そんな自分が、子どもたちには、解き直しの重要性をいつも語っている。
自分のことは棚に上げっぱなしにしておいて。
「まぁ、コーチは選手のようにできなくてもいい」それを言い訳にして。
とは言っても、自分でやるより、人をその気にさせてやらせるほうが、
はるかに難しいことなのですが。そこが、教えることの難しさです。
話がそれてしまいました・・・。
■あなたの「解き直し度」は?
〇Aタイプ
いわゆるテストの点数のいい中学生や高校生ほど、
この解き直しをする習慣が身についているようです。
中学受験を控えた小学5、6年生の中にも、
高校受験を控えた中学3年生の中にも、
間違えた問題や解けなかった問題を、
自力で解こうとじっと考えている子、
納得するまで質問してくる子がたまにいます。
教えたくても、こちらが口を挟めないくらい、
集中している子もいます。
こういった子は、あっという間に偏差値を上げていきます。
3ヶ月から6ヶ月くらいで偏差値を10以上上げることは、
簡単なことです。ごくありふれたことです。
わからないからと、すぐに他人に頼らない、
自立的が学習習慣が身についているのですから、
成績が急上昇するのは当たり前です。
〇Bタイプ
解き直しはするけれど、どこで間違えたのか、
どこでわからなくなったのか、それを十分に検証しないで、
答えだけを写して、解き直しをしている気になっている子、
ほとんどの小学生や中学生、それに高校生がそうです。
しばらく時間をおいて同じ問題や類題を解いてみても、
同じ場所でつまずいている。
小論文や作文でもそうです。
コメントをびっしり書き込まれて戻ってきた添削済みの原稿、
そのコメントを読んで、ふんふん、なるほど、でおしまい。
そのコメントにしたがって、もう一度書き直してみる、
それができる子は、ほとんどいません。
〇Cタイプ
間違えても、わからなくても、そのままにして、
次々に新しい問題にチャレンジしていく。どんどん先へ進みます。
でも、頭の中はスカスカ、何も身についていません。
このタイプの子もよくいます。このクセが身についてしまっていると、
修正するのはかなり蒸すかしいですし、時間もかかります。
■「解き直し」ってなんのためにする?
テストが戻ってきた。間違えたところやできなかったところを
解き直してみる。点数が良いときは、解き直しをする気にもなりますが、
圧倒的に間違いが多いと、解き直す気にもなれないのでは?
思い起こしましても、私、テストの解き直しを自主的にした覚えはありません・・・。
「解き直し」は、間違ったところを検証することでしょうね。
その検証した結果を次の機会に生かす。これは、将来、役に立つ力だと思いません?
検証しなければ、同じような機会に、同じようなミスを繰り返すことにもなります。
■「解き直し」は大切。でも解き直しの方法がわからない。
英語や数学や国語や社会や理科は、どうやって解き直したらいいのか?
どうすれば、テストで点数や偏差値の上がる解き直しができるのか?
そのやり方は?
それは、次回に続けることにいたします。
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