学文塾
お問い合わせはこちら

☆「どうして勉強しなければいけないの?」

☆「どうして勉強しなければいけないの?」

2021/06/17

お子さんにそう聞かれたら、どう答えればいいのでしょうね?

「なぜ勉強しなければならないの?」とても難しい質問ですが・・・

■「なぜ勉強しなければならないの?」

 

 小学生や中学生、それに高校生のみなさん、

そんなことを思ったことはありませんか?

おそらく何度も? それとも毎日?

定期テスト前や入試前には特に。

 

 勉強のつらさから逃れる口実や言い訳にしているのかもしれません。

私がそうでした・・・。 実際はどうにもならないことはわかっていても。

学校を卒業したみなさんも、振り返ってみれば、

そう思った経験があると思います。

 


 ■「どうして勉強しなければならないの?」

 

 お子さんから聞かれたら、なんと答えればいいのでしょうね。

 将来困らないように。

 いい高校や大学に入るため。

 いい会社に入るため。

  ・・・ ・・・

目の前に突き付けられた切実で深刻な問題にはおもえないでしょうし、

そんな先のことなんか他人事のようにしか感じられないから、でしょうね。

どれも、お子さんを納得させるような説得力のある答えには思えません。

勉強が、目的ではなく、手段になっているから、説得力がないのでしょう。

 

 だれもが「なぜ勉強しなければならないの?」

という疑問を持ちながら成長し、大人になっていく。

そうして大人になって思います。

「やはり、学校の勉強なんか何の役にも立たなかった」

学校で学んできた学習内容は、実生活でほとんど役に立ちませんから。

「もっと勉強しておけばよかった」

と思う人は、学びによって得られる目に見えない、

考える力や表現力などをもっと身につけておけばよかった、と。


 

■勉強とは、学びの経験を積むこと!?

 

「どうして勉強しなければならないの?」

私自身、何と答えていいかわかりません。

理想論や説得力のない答えなら、いくらでも思いつきますが、

子ども相手に、”子どもだまし”の説明が通用しないのが、

この「どうして勉強しなければいけないの」という質問の答えだと思います。

はたして、今まで学んできた勉強そのものが、いま役に立っているのか、

と聞かれれば、「またったく役に立っていない」としか答えられないですし。

「なぜ勉強しなければならないのか?」を考えることが、

勉強の目的なのかもしれませんが、これも説得力ゼロでしょう。

 

 はっきりと答えられないのに、こどもたちには「勉強しろ」と、

ついつい口に出してしまう。それもかなりキツめに・・・。

大人の答えがゆらいでいれば、説得力をもつはずもありません。

それを聞いた子どもたちがふらつくのも仕方のないことです。

 

 確かに、英語のように実際に社会にでてから、すこしは役立つものも

あるでしょう。専門的な分野なら別でしょうが。

ほとんどは直接役に立たないことばかり。何の役にも立ちそうにもない、

社会に出ても使いそうにないことを、学校に行って学んでいる。

 

 しかし、勉強しないで成績のいい子はめったにいません。

気の進まない学習に時間をかけて取り組む。

その時間に耐えることを経験することに大きな価値があるのでは?

我慢することを学んでいく。忍耐力を身につけていく。

場合によっては、イヤイヤ続けているうちにそれが楽しくなってくる、

ということも、よく経験することです。その味を経験した子は、

はじめは「面倒だしイヤだな」と思ったことにも

チャレンジできるようになるはずです。

 

 高校生になって、大学生になって、 なりたい仕事が見つかった。

そのためには、新たに勉強をしなければならない。

そのときに、学びの経験や自身の勉強方法が生きてきます。

学校の勉強は、将来の学びのためのトレーニングと言えるのかもしれません。

 

 定期テストや入試への不安や焦りやプレッシャーを乗り越えて、

結果を出したり、合格を勝ち取ったりしたその経験は必ず生きるはずです。

 

 推薦などで、たいした苦労もなしに合格をした受験生は、

そういった経験が少ないでしょうから、乗り越えなければならない壁に

ぶつかったとき、踏ん張りがききませんから、かんたんにあきらめたり、

挫折したりするものです。10kmや20kmを走った経験のない人が、

42.195kmを完走できるとは思えません。

 

 その先、社会に出てから、必要に迫られて勉強しなくてはならないことが

出てきた。そのときに、やりたくもない?勉強に耐えて頑張ってきた人は、

つらく苦しいときを乗り越えてきた経験が、きっと生きてくるはずです。

 

 それに、ノートにまとめたり、音読したりして勉強したときの

自分独自の勉強方法が、予定のたて方、時間の使い方などが

身についているはずです。それが、新しい学びのときに生きてくるはずです。

 

 たとえば、たくさん本を読んできた人なら、その学びに必要な本を

いくらでも読み理解することができる。

読書経験のない人には、つらい作業になるでしょうね。

 

 英語をある程度マスターしている人なら、

他の言語でも、初めて習得する人よりもはるかに楽になるはずです。

今までの学んできた方法や経験を、次の学びに生かすことができる。

 

 勉強とは「学びの経験を積むこと」そう言えるかもしれません。


 

 苦手なものや障害になるものを克服したときの達成感や充実感を味わうこと。

これも貴重でしょうね。これは、けっこう病みつきになるものです。

その味が忘れられず、もっともっと達成感や充実感を味わいたくなるものです。

イヤなことや面倒なことを避けているばかりでは、この達成感や充実感は、

けっして味わえません。

 

 

■「勉強させられている子」を「勉強する子」に変えれば解決する!?
 

 いろいろ書いてきましたが、小学生や中学生や工区性のみなさんが

これを読んだところで、「どうして勉強しなければならないの?」

この疑問は解決しないでしょうね。目の前に迫った切実で深刻な問題とは、

受け取れないでしょうから。

 

 結局のところ、将来「勉強は何のためにしなければならなかったのか」

身をもって思い知らされたときに、「もっと勉強しておけばよかった」と

後悔し、勉強する意味がやっとわかる。そういうものかもしれません。

学校で勉強する経験をし、その学習の期間が終わった後で、

勉強する意味にはじめて気づく、ということなのかもしれません。

子育てが終わったころに、子育ての極意がわかるように。

 

 理想論になりますが、

「勉強させられている」と思っている子を、勉強する子にすれば、

「どうして勉強しなければならないのか?」の疑問は解決します。

勉強がつらいから、この質問で勉強から逃れようとする。

勉強しなくていい理由をこじつけて、自分で自分を説得しようとする。

「なぜ勉強しなければいけないの」という疑問を持たせないことでしょうね。

 

 では、どうすれば勉強が楽しく、とはいかないまでも、

「どうして、勉強しなければならないの?」と言わせない程度まで

勉強に抵抗感がなくなる学びをさせられるようになるのか?

簡単に買い稀有する方法はありませんし、それなら苦労もしません。

 

 自立的な学習習慣を身につけるのが、いちばんてっどりばやいですし、

成績も上がり達成感も充実感ももてます。依存型から自立型への転換ができれば、

もっともいい方法です。

 

 

■勉強嫌いにしてしまう原因と、その原因を取り除くには?

 

 ・勉強が進学や就職のための「手段」になっているから?

 ・お金やモノでつって勉強させる。脅かして勉強を強いるから?

 ・その子の能力以上に期待をかけすぎるから?

 ・いいところを認める加点方式ではなく減点方式で評価してしまうから?

 ・均質で一様な教育と評価を押し付けられているから?

 ・過保護で過干渉な教育や環境、便利すぎる社会になり、

  自分で経験し学ぶ機会が少なくなっているから?

 ・・・ ・・・

こういったことは、この弊塾ホームページのあちらこちらに

書いておりますので、いまさら繰り返すつもりはありません。

 

 勉強で苦労した子ほど「勉強する意味」がわかります。

「なぜ勉強しなっなければならないのか?」の答えも、

おのずとわかっています。ですから、タイトルのような疑問を持ちません。

 

 「勉強方法がわからないから教えて」という子が、近ごろ多くなっています。

「できるだけ楽をしていい成績をとりたい」ということ。そういう子に、

勉強する意味がわかる日がくることはないでしょう。

これも「どうして勉強しなければならないの?」と聞いてくる子と同類です。

 

 

 「どうして勉強しなければならないの?」

その答えは、「学びの経験を積むため」

 

 その疑問を口にしなくなったときには、

勉強が楽しく、とはいかないまでも、

苦にはならなくなっているはずです。

 

 小学生や中学生、それに高校生のみなさん、

できれば、そんな勉強がしてみたい、

できるようになりたい、と思いませんか?

----------------------------------------------------------------------
学文塾
東京都足立区一ツ家2-20-10 ウィンザーパレスA-105
電話番号 : 03-3850-7714


----------------------------------------------------------------------

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。