☆「深く考える」習慣を身につけるために・・・
2021/04/21
学文塾の個別指導では「深く考える学習」を推奨しています
「深く考える」習慣が身につけば、成績が上がります。(その3)
の続きです。
当学文塾にも、とくに、入塾されてきたお子さんに、
「深く考える」習慣の身についいないケースがよく見受けられます。
その習慣が身についていないから、成績が上がらない。
ですから、入塾されてくる、と言えるのでしょうが。
「深く考える」習慣が身についていれば、成績がいいはずですから、
成績をよくしよう、学力をつけよう、と入塾されて来ないでしょうし。
「深く考える」習慣が身についていないから・・・
例えば、英文和訳。中学生や高校生が英文和訳を見ると、
そのセンテンスだけを必死に訳している。意味の分からない単語を
自分で辞書で調べるのは結構なことですが、はじめのほうに出てきた単語の意味を
無理やりその文脈に当てはめて和訳する。前後の文意が通じなくても、まったく平気。
文全体を通して読んでみても、まったく意味不明。それで英文を訳した気になっている。
反対に、文意が通じるまで、何度も辞書で同じ単語の意味を確認する。
たとえ、意味を知っている単語でも、文意が通じなければ辞書をひいて、
もっと、自然に文意の通じる意味はないものかと探す。
どちらのほうが、英語力がつくでしょうね。
数学の方程式の文章問題や、図形の角度を求める問題。
求めた数値が、明らかに文意に合わなくても、まったく意に介さない。
人数を求める方程式で、答えが4.5人になる。平均なら正解もあるでしょうが、
普通に考えて、小数点はつかないでしょう。人間を半分にできないでしょう。
角度を求める問題で、図形を見れば、明らかに90度を超えている角度なのに、
たとえば、60度という答えを出して満足?している。
ちょっと考えてみればわかることなのに。
答えが出せればそれで満足。それで勉強した気になっている。
こういった、小学生や中学生、それに高校生の皆さんが多いですね。
当然のことながら、一向に成績は伸びていきません。
これは、余談なのですが、 学力がすごく高い小学生がいました。
国語の読解問題も、早く正確に解けるのですが、記述式の問題がやや苦手。
答えはほぼよく書けているのですが、制限字数を埋められません。
困ったのは、問題をさっさと解き終えて、さっと文庫を取り出し読みはじめること。
余った時間を有効利用しているつもりなのでしょうが。こういう子をどう思われますか?
成績が抜群で、うらやましいと思いますか? 私はどうかなと思います。
あまりにも自分勝手。周りに合わせたり、配慮したりすることの苦手な自己中心的な子、
と思えてなりません。時間いっぱい考えているフリをしろ、とまでは言いませんが。
人のことはいえません。みんなで食事をしてひとりだけ早く食べ終えて
手持ちぶさたになる。そわそわと何かを始める。さっさと席を離れる。
朝、昼、晩の三食計15分の、早食いの私の例ですが・・・。
弊塾の個別指導では「深く考える」学習を推奨しています
説明は少なく、演習中心の個別学習で、考える時間を多くしています。
自分で学習計画を立てている子もいます。 塾の授業時間に1問しか解けなかった。
それでも、OKです。すらすらとける問題を100問解くより、たった1問でも、
納得するまで深く考えて答えを出すほうがいい。と思っています。
確かに、制限時間のあるテストや入試には向かないかもしれません。
しかし、長い目で見れば、将来的にどちらが有利になるでしょうね 。
入塾してきた子には、まずはノートの使い方を指導しています。
ノートに書くことで、答えに至る過程をたどることができます。
頭だけではなく、手や目を使って「深く考える」ことができます。
わからなければすぐに辞書で調べる。想像してから辞書で確認する。
すぐに人に聞く。自分の頭で考えていない。人の頭を使って問題を解いている。
とにかく、答えや結果を早く出したがる。知りたがる。
そういった子を、一人でも減らしていきたい。そう願っています。
Slow & Steady Win The Race です。
「深く考える」学習ができない。それは、性格的にせっかち、なのではなく、
「早く早く」と、いつもせかされる環境、「勉強は早く正確に答えを出すもの」
という思い込みをさせられる環境で、幼い時から育ってきたためだと思います。
周りの人が、子どもたちをせかせない。毎日忙しい生活の中で、
これはとてもむずかしいものですし、「深く考える」学習をさせるには、
そうとうな根気とガマンが必要です。ご家庭では、まちがっても、
あっさり答えを教えたり、説明したり、するような教え方は、
極力避けられた方がいいと思います。
「速読」が流行っています。確かに、読むスピードが速ければ、
得られる情報も多くなります。テストや入試では、はやく問題文が読めて
すばやく答えを求めることができますから、有利になるでしょうね。
でも、それだけのことなのでは。得た情報や知識を熟成させること、
あるいは、小説などなら、行間を深く読み取るには、じっくり時間をかけて
読んで考えるしかありません。
「速読」と「精読」・・・目的により、使い分けをすればいいことでしょうが、
人間そう簡単に器用には使い分けができるものではありません。
どちらか一方に偏ってしまうものだと思います。
せめて、小学生や中学生のころは、じっくり読むことをお勧めします。
何度も繰り返しますが、「深く考える」ことを、いつも意識して
学んでもらいたいと願っています。
小学校に上がる前、小学生の低学年の頃こそ、
じっくりものごとを学ぶ習慣を身においたほうがいいと思います。
一度、早く早く、の習慣が身についてしまうと、学習面でも生活面でも、
じっくり深く考えることのできない子になってしまう可能性があります。
年齢が上がるにつれて、その習慣を変えることはできなくなります。
中学生や高校生になって、じっくり深く考えることのできない子は、
間違いなく成績が頭打ちになります。
「深く考える」習慣は、一朝一夕に身につくものでもありません。
その習慣づけには、創意工夫も必要です。
それ以前に大切なことは、早く早く」とせかしたり、
「答えを早く出すのが勉強」といった考えを、
小学生の低学年までに刷り込まないことでしょうね。
「深く考える」シリーズ? 長くなりました。
ほとんど同じ内容を繰り返し書いてたように思います。
やはり、私に「深く考える」習慣が身についていないヵらなのでしょう。
「深く考える」習慣が身についていないと・・・
「深く考える」習慣を身につけるには・・・
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