教えすぎたり、過干渉になったりすると、ますます依存型に
2020/05/23
・・・でも、接し方をがらっと変えることはできませんよね。
学校の長い休校が続き、ご自宅でお子さんの勉強している姿を見られたり、
教えられたりする機会も増えているのは、と思います。
「いくら言っても、全然勉強しない」
教えてみても「こんなこともわかっていないのか」と、
あまりのことに愕然・・・、よけいにイライラが募ることにも?
だからといって、お子さんに付きっきりで、勉強を教え込まれることは問題です。
忙しかったり、気持ちに余裕がないときは、なおさらです。
学校の長い休校、この機会を自立的な学習姿勢や学習習慣を身につける絶好の機会とするか、
それとも、今まで以上にみっちり教え込まれて、ますます依存型にしてしまうか、
保護者の皆様の対応しだいだと思います。
「教えたくてむずむずするけれど、あえて教えない。」
矛盾するようですが、教えることは忍耐と我慢です。
と、こんなことを言っても、
保護者の皆様のお子さんに対する態度が変わることは、まずありません。
学文塾でも、保護者の方から「家でどう教えたらいいのか?」よく聞かれます。
あまりにも勉強に干渉されている様子がうかがえる場合は、
「ご自宅では教えないで下さい」とアドバイスすることもあります。
特に、中学受験生に多いのですが。
その場では納得されますが、過干渉が改善されることは、まずありません。
何度も何度も、同じことを聞かれ、同じアドバイスを繰り返すことになります。
ですから、近ごろはそういったアドバイスもしなくなりましたが。
それは、保護者の方に問題があるのではありません。
今までの生活で染み着いた習慣や考え方は、そう簡単には直せませんから。
アタマでは理解できていても、行動には移せませんし、定着もしません。
お子さんを、あるいは、ご自身を変えようとするのが難しいなら、
たとえば、お子さんの勉強から、少しづつ距離を置くようにする。
干渉しないようにしてみては?
こういったアドバイスもするのですが、
これも、いざ実行するとなると、とても難しいことのようです。
人に指図されたり、アドバイスされたりしても、人は変われません。
自分で気づき、心底納得したときにしか変われません。
その変わるきっかけも、自分が敏感に感じ取れるかどうか、でしょうね。
そういう、気づきのきっかけをさりげなく与える、
難しいでしょうが、それしかないように思います。
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