おかげさまで、学文塾は34年目に入ります。

「だれが学習塾を始めてもうまくいく」という幸運な時期にスタートしました。

それから、山あり谷ありで、あっという間に33年がたちました。

 

　始めたころから変わらないのは、

自立的な学習姿勢を身につけることを第一に考える個別指導。

読解力や作文力を鍛えればほかの科目も伸びるという信念のもとの国語重視の指導。

この２点です。

 

　もう1点ありました。

私の性格上「マネすること、マネされること」をもっとも嫌っています。

他の学習塾のチラシを見たり、情報を集めたりすることは、極力避けています。

知れば、どうしても真似をしたくなりますから。

 

　体験学習に来られた保護者の皆様に、月謝が安くてよく驚かれます。

他の塾の費用と比較していないうちに、いつか、

ガラパゴス状態になってしまったようです。

 

　他の塾に真似されないためには、「真似したくても、真似できない」

と思わせるほどの、当学文塾独自の指導方法や指導内容、学習システムなどを

構築することだと思って、やってきました。

　

どんなことでも、形だけ真似してみても、決してうまくはいきません。

試行錯誤しながら創っていくうちに、学文塾独自のものになっていきます。

ちょうど、他の人の勉強方法やアスリートのフォームを形だけ真似てみても、

うまくいかない、その人でないと活きてこない、のと同じですね。

 

　何の指導理念も持たず、他の塾と同じようなことを真似してやっていても、

流行りに振り回され、過当競争に巻き込まれて体力を消耗するばかりですし。

流行に乗り遅れまい、とあくせくしたり、柳の下の2匹目のどじょうを狙ったり

するより、その流れの反対方向に行けば、わりとスイスイ行けるものです。

新型コロナウィルスではありませんが、密集は避けられますし。

 

　おかげさまで、指導理念などにたくさんの保護者の皆様から、

指導理念や方針にご賛同をいただき、遠方からも通塾していただいております。

ほんとうにありがたいことでございます。

 

　学文塾の指導方法もシステムも、完成形ではありません。

どこまで行っても、完成形はないと思っています。試行錯誤の連続です。

 

　試してみたいことが、次々頭に浮かんできます。

学文塾は、まだまだ発展途上です。

水も澱めば腐ります。流れ続ければ新鮮です。

 

　ということで、足立区の隅っこの小さな個人塾ですが、

小粒だからこその、素早く小回りのきく利点を生かして、

軸のぶれない塾であり続けたいと思っています。

34年目の学文塾を、今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

　それにしましても、新型コロナウィルス、

33年やってきまして、これほどの出来事はありませんでした。

今までの、教育制度などが大きく変わる転機になるかもしれません。

とにかく、早く収束してほしいものです。