学力を身につけ、それを伸ばしていくのは、草花の種をまいて育てていくのと

同じことかもしれません。掘り採ってきたとしても、その草花が根付くかどうかは、

その土壌がその植物に合っているかどうかはもとより、日ごろの水やりなどの世話も必要です。

時間も労力もかかります。花が咲くまで6か月かかるものを1か月で咲かせることはできません。

 

　新しいシステムやノウハウを開発した人と、それを使う人との間には、温度差があります。

操作マニュアルに従って、忠実に実行すれば効果が出るのでしょうが、使うのは人間、

それも熱しやすく冷めやすいのが特徴の。モチベ―ションの維持がとても難しいものです。

 

　使う子どもたちより、導入した私のほうが先に飽きてしまったりします｡｡｡

パソコンでも、テレビのリモコンでも、機能が盛り込まれすぎていて複雑すぎて、

使いこなせません。飽きるというより、あきらめてしまいます。

サルでも使えるシンプル機能のほうが、長く使えるような気がします。

 

　今は、とても便利な世の中。そういう生活に慣れて、「勉強もできるだけラクな方法で」

と思うのは、だれでも仕方のないことでしょうね。テストがあって、成績がつけられて、

成績が悪いと、はっぱをかけられたり、脅かされたり。勉強してもなかなか結果が出なかったり。

だれだって、「もっとラクで効果的な勉強法」を求めるのは当たり前のこと。

でも、どれほど科学や技術が発達しても、人の学びだけは、自分の頭を使ってやるしかないようです。

学校を離れ、社会に出てから学びなおす楽しさ、まったく皮肉なものです。

将来、外付けではなく、体の中に埋め込み式の、脳と連動させるようなマイクロコンピュータの

チップのようなもの開発されれば、勉強しなくてよくなるかもしれませんが、それはそれで、

文系アタマの私、空恐ろしさを感じます。　人間、自分の頭で学び考えているうちが花？

 

　さらに続きます。