基礎力や論理的な思考力が、十分に身についていない

小学生のみなさん、中学生や高校生のみなさんには、

穴埋め問題や記号選択問題は、わかりやすくて、答えが簡単に出せて

とてもいい勉強方法に思えるかもしれません。

教えるほうにとっても、子どもたちの学力に応じた丁寧な親切な指導方法で、

何よりも、採点するのが楽ですし。そう思っていませんか？

 

　しかし、穴埋め問題は、その穴アキの部分にしか注意が向かず、全体を見通せません。

記号選択問題でも、選択肢の一部を読むか、適当に読み流すかして、

答えを選んでしまう傾向があります。　学力の高い子は、穴埋め問題でも記号選択問題でも

全体を読み取って答えを出しますから問題はないのですが。

 

　数学の証明問題では、自力で仮定から結論へと、論理的にたどっていけませんから、

穴埋め問題のほうが難しいですし、完全証明よりも間違いが多く見受けられます。

社会の地理や歴史でも、穴埋め問題ではキーワードだけを覚えろと言っているようなもの。

因果関係や歴史の流れを理解することはできません。「歴史や地理は暗記もの」と

思い込んでいる子に多い、つまり、歴史や地理が苦手な子の勉強方法です。

 

　一問一答問題も、穴埋め問題と変わりません。テスト前には暗記に頼るしかありません。

暗記ですからテストが終わればすぐに忘れてしまいます。

英語の整序問題が完全英作文より苦手、という中学生や高校生のみなさんが多いのでは？

 

次回に続きます。