大きな目標を達成した人については、

その長く苦しい努力が協調して語られるものですが、

「努力することが正しいこと」という価値観にそって、まわりが、

そう語っているだけであって、その本人にとってみれば、

言われるほどの刻苦勤勉な毎日ではなく、のめり込んで楽しんでいるうちに、

いつのまにかその目標に到達していた。そんなもの、なのかもしれません。

わき目もふらず、だた目標に向かって一直線、というのもいいですが、

だいたいのめざす方向を決めておいて、目の前のことを一つ一つこなしていく。

到達点への道がズレてしまっても、それはそれでよし。

どうせ、自分の思い通りになることなんてほとんどありませんし。

寄り道しても回り道しても、まったく違う方向へ進んでも、

その経験は貴重であって、想定外のことが起こったときに

柔軟に臨機応変に対処できる大きな力になるはず。

目標にまっすぐ突き進む意志の強さと持続力を

持ち合わせている人はりっぱですし、そんな人を尊敬しますが、

何をめざしているのか、はた目にも自分にもはっきりしていなくても、

行き当たりばったり、その場その場で判断して進む道を決めても、

目の前のことを一つ一つ確実にこなしていく。それも楽しみながら♪

傍目には、いい加減で適当なように映っても、それもありかも。

「何が何でも、めざす学校へ！」

「志望校なんてどこでもいい。どんな環境におかれても、

その中にやりがいや楽しさを見つけ出していく」

どちらもあり、だと思います。