この前の日曜日に、ある小学校の前を通りがかった時、

けっこうな人数の保護者の皆さんが、校内の花壇か菜園を耕していました。

そこに、子どもたちが種や苗を植えるのでしょう。

整備され土づくりされたところに、種や苗を植えることは誰にでもできますし、

水やりと雑草取りくらいでたいして手をかけなくても植物は育ちます。

植える前に、花壇や菜園を耕し土づくりをすることが、どれほど重労働で大変なことか、

手の豆はつぶれるは、腰は痛くなるは、筋肉痛にはなるは｡｡｡

子どもたちに、この苦労を味わわせなければ、

土壌を作ることから経験させなければ、

自然体験にも農業体験にもならないのでは？

田植えだけを体験してあとは他人任せ、

汗水たらして農作業もしないで、実ったものを食して満足。

それでは食べ物のありがたさを身に染みて実感できないでしょう。

稲や野菜や果物は、雑草と同じようにほっておいても育つものと思うでしょうね。

野菜や米を収穫して、農業体験した気分になっている。

あの小学校、保護者ばかりで子どもは一人も見かけませんでした。

どうして一緒に作業を体験させない？

子どもたちは他のことで忙しいから？

土で汚れる作業を体験させたくないから？

今の世の中、何にしても、

こどもたちに、一から十を教えるのではなく、

目に見える美しいもの、おいしい果実だけを

味わわせている気がしてなりません。